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2017年12月20日

9450「大規模機能ネットワーク障害としての局所性ジストニア(眼瞼痙攣)」というお話です

眼瞼痙攣が①運動症状、②感覚症状(知覚過敏)、③精神症状(鬱)を示すという事を若倉先生はよく話されますが、「大規模機能ネットワーク障害としての特異的な局所性ジストニア」(Isolated Focal Dystonia as a Disorder of Large-Scale Functional Networksという 201512月のCerebral Cortex(インパクトファクター6.5)に掲載されたGiovanni Battistellaらの論文では、私たちの「長期的原発性眼瞼痙攣の主要な感覚運動皮質の灰白質密度の増加(Neuroimage. 2011;56(1):1-7)」も引用してくれていて、局所ジストニアが、「感覚の統合の異常を含む疾患」であることを主張しています。その中では:


【ジストニアは、運動制御障害(Denny-Brown 1965; Marsden and Quinn 1990)として長く知られており、その主な発現は筋肉の持続的な収縮および/または友引筋および対立筋の同時収縮を含む(Albanese2013)とされた。しかし、だんだんに次のような知覚の変容が 関与しているという情報が蓄積されてきた。それは、すなわち痛み(Jankovic 1991; Martino2005)、ゲステ アンタゴニスト(注;ジストニア症状を中断させる体位のこと)(Greene and Bressman 1998)、異常知覚弁別であり(Bara-Jimenez 2000; Aglioti 2003; Fiorio 2003Fiorio 2007Fiorio 2008Tinazzi 2006; Bradley 2009Bradley 2012;同時に一次体性感覚皮質の機能および微細構造の変化が知られている。(Simonyan Ludlow 2010; Martino 2011; Suzuki 2011; Delnooz 2012; Prell 2013) まとめると、本研究の成果はスケールの大きい知覚変容の存在に関する実験的証拠を提供することによって、様々な形のジストニアにおけるタスク特異性の病態生理学的根拠が大脳皮質レベルでの感覚運動統合のより大きな異常に関連する可能性があることを示唆することによって、現在の知識を2倍に拡張するものです。】と述べています。


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