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2016年12月23日

8431: 眼瞼痙攣と片側顔面痙攣の治療を成功させる10のコツ:提出抄録

8431: 眼瞼痙攣と片側顔面痙攣の治療を成功させる10のコツ:日眼サブスペシャリティーデー演題 提出抄録です

眼瞼痙攣と片側顔面痙攣の治療を成功させる10のコツ
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科眼科学 (医科歯科大) Tokyo Med and Dent Univ
清澤源弘

Ten tips to successfully treat blepharospasm and hemifacialfacial spasm
眼瞼痙攣の治療10のコツ

治療ガイドラインは、ファーストラインがボトックス投与であるとした。しかし、医師には患者の希望を聞く度量も必要である。1)痙攣を的確に把握するには、若倉の「自己評価表」が良い。眼輪筋にも注目し片側顔面痙攣も探す。眼瞼痙攣の多くが抑うつ状態を示すが、眼の治療で解消する。2)涙液の質と量の評価を行い、ドライアイ例には涙点プラグと点眼で涙液を補う。ドライアイは眼瞼痙攣に必発だからコラーゲンまたはシリコンプラグの併用が良い。3)MRI画像診断。特に片側顔面痙攣ではvascular compressionがよく見つかる。4)「眩しさ」や「痛み」への治療もする。遮光眼鏡を処方し鎮痛にも配慮する。5)眼輪筋へのボトックス投与が最有力な治療法で、重症度と反応を見て量を増減する。20%の初期無効症例があり、皮下出血などの副作用も事前に説明する。6)経口薬の併用も考える。リボトリールやアーテン投与が可能だが、薬剤依存には留意する。ベンゾ系抗不安薬投与が原因の薬剤性眼瞼痙攣の存在にも留意する。経験的には抑肝散加陳皮半夏も有効。7)知覚トリック利用のクラッチ眼鏡が有効。8)眼輪筋切除(兼眼瞼挙筋短縮術)も重症例には使える。ボトックス施注頻度は減らず、表情が変わる欠点がある。9)患者への積極的働きかけと定期的観察が重要。10)患者のニーズを常に考える。院内に話を聞く係を設定できると猶良い。眼瞼・片側顔面痙攣患者友の会への参加も薦める。

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