ボツリヌス毒素 治療の始め方 スライド一覧
1、第3回日本ボツリヌス治療学会学術大会:東京コンベンションホール
ボツリヌス毒素 治療の始め方 清澤眼科医院 清澤 源弘 2016.9.30.
2、初診患者の主訴
<主訴>
• まぶたがピクピクする.
• 開瞼維持困難.
• 羞明.
• 瞬目過多
など
3、初診患者 診療の流れ
初診時検査:視力・屈折検査、眼圧測定
診察
眼瞼痙攣一式検査
涙液検査(生体染色・シルマーテスト)
眼瞼痙攣質問紙(自己評価と瞬目試験)
CES-D 心理質問紙
診察
ボトックス治療へ 同意説明と同意書
4、眼瞼痙攣質問紙 ① 若倉10の質問
5、質問紙 結果の実際 質問紙該当項目合計(100例)
6、眼瞼痙攣質問紙 ② 瞬目テスト
7、眼瞼痙攣 瞬目テスト 図:強瞬の評価
8、眼瞼痙攣質問紙 ③ 治療歴
9、質問紙 実例
10、原発性と薬剤性の割合 平成27年10月以降初診眼瞼痙攣を診断された100例で12例
11、ドライアイの確認 - シルマー試験 -
12、眼瞼痙攣患者におけるシルマー試験 結果分布:ほとんどが15以下、
13、眼瞼痙攣患者の涙点プラグ併用状況 眼瞼痙攣症例の30%には涙点プラグを併用している。
14、ボトックス治療 同意説明内容:眼瞼痙攣について
• ボツリヌス毒素とその治療について
• 眼瞼痙攣のほかの治療法について
• 薬効について(効果の出る時期、経過、2回目以降の注射のタイミング 等)
• 副作用について
• 費用
15、説明のポイント
• 対症療法であり、あくまで効果は一時的であること(治すためにやっているのではなく、今よりも一時的に状態を改善させるためのものであること)
• 効果には個人差が大きく、患者様の環境、精神状態などによっても左右される場合が多いこと
• 副作用についても一時的なものなので、日にちが経過し効果が切れれば必ず治ること
• 保険はきくが、高額であること
16:同意書:
• 30ゲージ針
• 素早い施注
*施注部位について
• 痙攣の強さを考慮
• 少なすぎぬ量
*初期投与量について
• 圧迫止血
17:初回以降の経過観察
<初回投与後の経過観察>
• 翌日から2~3日後(電話でも可)
• 翌週(1週間後)
• 翌月(5週間後)
<2回目以降>
• 翌週(電話で可)
• 翌月(5週間後)
18:Take home messages
• 患者の主訴から眼瞼痙攣を疑う。
• 若倉表で〇が3/10以上なら眼瞼痙攣とできる。
• 瞬目テストは再投与の決定に使える。
• ドライアイの合併には、点眼と涙点プラグを。
• 同意説明の内容と抑えるべきポイントは。
• 経過観察の日程、再投与可能日も明示して帰す。
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