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2016年3月27日

7595:眼瞼痙攣友の会:質問(第2部);薬に関する質問:

7595:眼瞼痙攣友の会:質問(第2部);薬に関する質問:

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2、薬に関する質問:

7)3年6ヶ月前、眼瞼けいれんと診断され、長期間服用してきたデパスをやめました。しかし最近症状が悪化してきております。デパスをやめても病状は進展するのですか。ボトックス注射はやっておりません。

答:このような症例で、若倉式の10の質問に3つ以上の丸が付くならば、治療はボトックスから始めるべきです。点眼や、内服でごまかすことを考えるのは、日本神経眼科学会の眼瞼痙攣の指針(その策定でこの部分は私が作ったと記憶していますが)に照らしても誤った治療法です。デパスは薬剤性眼瞼痙攣の原因にはなり、眼瞼痙攣が起きたならばその服用は中止すべきですが、それをやめても眼瞼痙攣はすぐに治るものではありません。更に、年余に亘って服用してしまったら、その断薬は恐らく不可能な依存症(麻薬で見られるような中毒症状)になっているはずです。これを減らす時には、年に15%程度しか減らすことはできないとも言われます。自己判断できっぱりと断薬をすると、明け方に非常に具合が悪くなって救急車を呼ぶような事故が起きます。ですから、投薬している主治医に断りなく勝手にやめてはいけません。
 私は、精神科薬剤の投与は自分の医師としての能力を超えるものと考えていますから、主治医に「できたら減量を検討してほしい」という手紙を書くところまでで、自分ではベンジジアゼピン減量には手を出しません。本日の会で。若倉先生はそこまで自分の手で治療を行うこともあるとのお話でした。私は、精神科医が減らせないと答えてきたら、ボトックスの量を増やすでしょう。

8)胃薬の服用によって症状が悪化する事は考えられるでしょうか?

答:悪化の原因が胃薬であるという事はまずないでしょう。むしろアーテンと同じ副交感神経遮断作用が胃薬にはあるかもしれません。

9)”眼瞼けいれん”と”流涙”の関連性はありますか?ドライアイもあり点眼中(12年前から)口角もぴくつきます。リボトール1,5㎎内服中。(7年4ヶ月間)左眼は手術で流涙は止まりましたが、右眼も流涙するようになりました。(眼瞼けいれんは追突事故後、出現)

答:ドライアイ(逆説的ですが、流涙はそのドライアイの症状であることも多いのです。)ボトックス注射とドライアイ対策を考えましょう。
追突との関係はなにがしかあるか?とも思いますが、今後もその証明はできないでしょうから、そのような内容の診断書を私はお書きしません。

10)非ベンゾジアゼピン系のマイスリーは、眼瞼けいれんに対してどうでしょうか。又、他の睡眠薬があったら教えて下さい。若倉先生に:

答:マイスリーもベンゾジアゼピンと共役しているGABA-A受容体に働きかける薬剤なので、結局は同じことと言う返事が会場で若倉先生からなされました。実際、精神科系統の薬剤を使っていて、眼瞼痙攣をおこした人の使用薬剤を拾ってみると、ベンゾジアゼピン系には限られてはいませんでした。若倉先生はロゼレムやベルソムラ等ならば、まだよいか?と若倉先生が会場でお答えになりました。

11)10分間位の車の運転はしています。痛みの時の(おすすめとして)目薬は何がよろしいでしょうか?

答:痛みは、ドライアイにも関連したものですが、それ自体は眼瞼痙攣の3症状、1)運動症状(閉瞼運動過多)、2)感覚過敏(羞明など)、3)精神症状(鬱)のうちの感覚過敏によるものです。ドライアイの改善にはムコスタとヒアレインの併用を勧めます。殊にムコスタは痛いような摩擦亢進症状には効くという答えをくださる方が多いです。また、ドライアイが実際に確定できれば、むしろ点眼だけではなく、涙点プラグの挿入を併せてお勧めします。

12)ボトックスを2,3ヵ月毎にやり、毎日アーテンとリボトールを飲んでいますが、アーテンを飲み続けると認知症になるとか、リボトールは離脱症状が出るとか聞きましたが、このまま飲み続けても大丈夫なのでしょうか。

答:アーテンまたはリボトリールはボトックスを打つことを前提にして、必要に応じて最小限に処方することがあります。これらの薬剤は症状を一時的に軽減しますが、それに従って神経受容体を減らすことになりますからやがて症状を重篤化させる理屈があります。ですから、私は、これらを処方したくて、処方しているわけではありません。

13)オクルアについての効用のデータを知りたいと思います。

答:オクルアは複視などを避ける目的で片方の目を隠すためのカバーです。見かけの改善は大事ですが、瞬きを改善する効用は無いので、それだけのことかと思います。見栄えの良い眼帯という事でしょうか?
(発案に大きく関与した若倉先生の追加回答を戴きましょう。)

14)白内障手術で眼瞼けいれんを発症。睡眠剤の副作用といわれています。3年ほど経つが状態は良くもならず進行もせずといった状態。今後どうなっていくのか不安。このまま進行しないということも有り得るのか?

答:まずボトックスをうち症状の維持を図ってください。もともとあった睡眠薬にも関連したあるいは原発性の眼瞼痙攣が手術をきっかけにして見つかったのだと思います。

(これで第2部の回答を終了します。4月3日に荒川看護師の応援を得て、多少の修正を加えました。清澤)

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