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2016年3月26日

7594;眼瞼痙攣友の会:質問集(第1部):手術関連

7594;眼瞼痙攣友の会:質問集(第1部):手術関連

はがきの質問(第12回例会の残りと第13回例会を合わせたもの)
友の会から渡された質問に清澤の答を書いて見ました。

1、手術
1)ボトックス注射の効く期間が短くなって、現在1ヶ月位ですが余りよくないです。その場合どうしたらよいでしょうか。手術も考えたほうがよいのでしょうか。

答:残念ですが、2か月を超えないと私費でない限りボトックスは打てません。内服薬の併用を試したうえで、それでも芳しくないなら眼輪筋切除などを試す時期が来ているかもしれません。

2)眼瞼けいれんの手術はないのでしょうか。あれば手術のリスク、入院期間、成功率はどれ位でしょうか。また眼瞼下垂との関係について伺いたいです。手術をしている山口県の病院を教えて下さい。

答:眼瞼痙攣なら眼輪筋の切除、片側顔面痙攣ならジャネッタ手術(微小血管減圧術)があります。しかし、あくまでボトックスは打ち続けての話です。眼輪筋切除の場合、1週間程度の入院で、術後の患者さんはそれなりの満足を語りますが、実際には表情も変わりますから楽な手術ではないと思います。どの程度の眼瞼下垂の補正を並行して加えるかも大きな問題です。兎眼と言って、目が完全に閉じなくなってしまう事があり、そうなるとひどいドライアイを生じ、とても苦しむ結果になります。ですから術前に良く術者とご検討ください。ジャネッタ手術も、「ボトックス以外には手が無いのか?」と言う方を、上手に手術する実績の確かにある方だけに紹介しています。どこで受けても同じ結果が出るという程に容易な手術ではないとお考えください。山口県の事情は分かりません。

3)白内障の手術をすると眼瞼けいれんが悪くなるとのことですが、そのことを伺いたいです。

答:特にそういうことは無いです。「不調子を白内障の所為だと思って、白内障手術を受けたが、良くならない。後でよく見たら眼瞼痙攣だった。」というケースはあります。その場合、ボトックスを含む治療を加えることになります。

4)外出時、足元を見て歩きます。直ぐに瞼が閉じてしまうので、前方や横を見る事が出来ず、スレ違いに人と体当たりしてしまう事が増えています。思い切って瞼の手術をしてしまう事も考えていますが、先生方のご意見をお願いします。

答:その疾患が原発性眼瞼けいれんであるとすれば、もしかしたら手術は多少の改善にはなるかもしれませんが、問題の本質的解決にはならないと考えるべきでしょう。手術を受けた方がましになるのはごく限られた人だけです。いずれにしろ、手術は不可逆的変化を作るものですから、私は最後の手段としています。

5)ボトックス注射をしてから5年になります。高齢の方では何歳位の方が注射を受けているのでしょうか。一生注射は続けるのでしょうか?一日のうちでもいい時と悪い時があります。将来的に手術をした方が良いのでしょうか?

答:ボトックス治療が日本で始まってから随分な時間がたち、このように長い期間ボトックス治療を受けてくださった結果、ご本人も高齢に差し掛かった方も多くなりました。体力が続かないので、近医に紹介してほしいという患者さんもお出でです。別の医師の注射が多くの症例を持っている医師達と同等の結果になるかどうかは別の問題ですけれど、そのような依頼を戴けばボトックステレホンサービスで紹介先を探して、紹介状を作ります。残念ですが、この質問者のような方には、今後もずっと打ち続けていただくことになるかもしれません。しかし、中には、運よく痙攣が消えてしまっていて、白内障やドライアイの目薬だけを取りに来ており、検査員からもう眼瞼痙攣の若倉式での評価は中止にしてもいいのではないか?と言われるというような患者さんも確かに存在します。

6)平成26年9月に白内障の手術施行。視力回復するも最近右視力低下0,6に再低下。後発白内障といわれてレーザー施行するも回復みられません。眼瞼けいれんによるものでしょうか?

答:眼瞼けいれんだけなら矯正視力は低下しません。むしろこのような症例では網膜病変がありそうです。黄斑前膜や加齢黄斑変性など別の疾患も考えて、眼底検査からやり直しましょう。

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(清澤のコメント;質問数があまりに多く、記事が長大になってしまいますので、本日のブログに載せる「第一部」はここまでとします。4月3日に微修正を加えました。)

Categorised in: 眼瞼痙攣