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2020年1月17日

随意眼振

Nさんからの質問

 はじめまして。 都内在住の28歳女性です, 2012.3.26の【随意眼振】の記事(https://www.kiyosawa.or.jp/nerve-cat/38964.html/) を拝見させていただきました。 わたし自身も昔から随意的に眼振ができるようなのですが、特に視力低下やめまいといった症状がなければ放置していて問題ないものなのでしょうか? 近日、暗い場所に行くと眼の端に稲妻のような光が走るので、何か関係していて、長年放置してたのが悪かったのかどうかも不安でしたのでご相談させていただきました。 緊急性はないと思いますが、よろしくお願いします。

清澤眼科医院の見解

Nさん ちょっと内向きに目を寄せるのをきっかけに、自分で起こしたくて眼振を起こして見せられるのが随意眼振です。症状が随意眼振だけなら心配はありません。
まず随意眼振の説明から:
(神経眼科学レビューマニュアルP77から)
a、急速で、低い振幅の水平性振り子様眼振;続けざまに起こる衝動性眼振
b、患者はこの形の眼振を続けることはできない(持続時間は30秒以内)
c、頻繁にみられる瞬目と閉瞼。
d、注視の方向を変えることにより眼振を瞬間的に中止することができる
e、ヒステリー患者、仮病で見られる。

次に石川弘先生の神経眼科診療の手引きをみますと:
・随意に誘発と停止が可能な眼振である
・両眼共同性で、水平振り子様の急速な眼球振動を示す。
・高頻度(10Hz)、低振幅(5°)、持続時間は10から20秒が特徴である
・正常人でも10%くらいに出現する
・神経学的所見に異常はない
・自覚的症状は動揺視である
・随伴症状として輻輳位、眼瞼の粗動、瞬目、顔面の緊張した表情があり、診断の参考になる。:と記載されています。

眼科医としてはむしろ「稲妻のような光」が気になります。光視症といいますが、網膜裂孔や、ガラス体による網膜への軽い牽引で起きる症状です。一度散瞳したうえでの眼底検査を受けておくことをお勧めします。眼振とは無関係です。