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2020年5月23日

自律神経失調症と動揺感の関係は?

Nさんからの質問

Q: 暫く不摂生が続き、2月20月から「めまい」「立ちくらみ」「筋肉のピクつき」「日によっては微熱」「腸過敏」「ほてり」「動悸」といった症状が現れ、内科や脳神経外科、脳神経内科等あらゆる病院で検査をしたところ、自律神経失調症という診断を受けました。最近は心療内科で頂いた睡眠剤や漢方薬のおかげもあり、少しずつ体調も回復しつつあります。しかし、身体の動揺感は無くなっても視界のゆっくりとした揺れを感じる時があります。(眼振はありません)そこで私の長年の持病であるビジュアルスノウが関係しているのではないかと不安になり調べたところ、関連する症状に「めまい」「筋の攣縮」と書いてあったため、相談させて頂きました。単なる自律神経失調症でも視界のうっすらとした動揺感を感じることはあるのでしょうか?

清澤眼科医院の見解

Nさん A: 人間の体内には無数の神経があります。その中で、内臓の働きなどを調整してくれるのが「自律神経」です。自律神経は、内臓の働きや代謝、体温などの機能をコントロールするために、各自の意思とは関係なく24時間働き続けています。昼間や活動しているときに活発になる「交感神経」と、夜間やリラックスしているときに活発になる「副交感神経」の2種類があります。この2種類の神経がどう作用するかによって、心や体の調子が変わります。交感神経が強く働くと、血圧が上がり、瞳孔が拡大して、心と体が興奮状態になります。一方、副交感神経が優位に働けば、血圧が下がり心拍数は減少。瞳孔が収縮し、心と体が休んでいる状態になります。このバランスが崩れると心身に支障をきたします。これが、自立神経の乱れた状態です。精神的なストレス、過労による肉体疲労、昼夜が逆転したような不規則な生活などが、自立神経の乱れの原因になるといわれています。「自律神経失調症」という言葉を使うことが有りますが、これは自律神経の乱れから、不安や緊張感が高まり、吐き気や多汗、全身のだるさ、頭痛、肩こり、手足のしびれ、動悸、不整脈、めまい、不眠など、さまざまな症状が見られる状態を指すものです。自律神経失調症として現れる主な不調や症状には、頭痛・耳鳴り・疲れ目・動悸・息切れ・手足のしびれや痛み・胃の不快感や吐き気・下痢・便秘・肩こり・筋肉の痛み・生理不順・早漏・射精不能などなど多くの症状が、単独あるいは複数重なって現われます。そのほかの全身症状として、めまい・微熱・倦怠感・易疲労性・動揺感・ほてり・食欲不振・睡眠障害などもみられます。また、精神症状として、イライラする・怒りっぽくなる・不安感や恐怖心におそわれる・記憶力や集中力の低下・やる気が出ない・悲壮感、などがあると説明されています。
さて、動揺感がビジュアルスノウあるいは自律神経失調症に関連するか?という点ですが、典型的なビジュアルスノウでは動揺感は訴えないことが多いと感じます。ただし、視覚・聴覚・蝕覚などにおける感覚過敏が典型的な症状にはありますので、無いとは言えないかと思われます。私には交感神経ないし副交感神経のどのバランスが関与するのかは解りませんが、上記の自律神経失調症の症状にも「めまい」は含まれてはいます。
自律神経失調症の治療は薬物療法で症状を緩和し、カウンセリングなどの心理療法が行なわれる様です。リラクゼーション法などによるセルフコントロールを提唱する人もいます。そのなかの自律訓練法は、自分で自己暗示をかけて睡眠に導き、心身の緊張状態を緩和するのだそうです。当医院にも席のある臨床心理士に相談することが出来そうですが、それが一般的に神経内科領域で行われるのか?あるいは精神科の領域で行われているのかは不詳です。