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2021年5月27日

サイトメガロ角膜内皮炎の治療は?

アプリさんからの質問

私は大学病院でサイトメガロウイルスが検出されました。以前は近くのクリニックでポスナーかもということで、ステロイド点眼の治療だけしだけでした。現在はデノシン点眼が追加になっただけでステロイドの力価を下げると炎症再発、眼圧上昇をいぜんとして繰り返しております。全身投与バリキサ、デノシン点滴は行われずステロイドにて調整です。このままで宜しいのでしょうか?ただステロイドを増やすと軽快していきます。

清澤眼科医院の見解

アプリさん サイトメガロウイルス角膜内皮炎の管理:質問へのお答え:反復する眼圧上昇と前房の細胞増多で、ポスナーシュロスマン症候群を疑った症例が実はサイトメガロウイルスによる角膜内皮炎であったという例は、私も大学病院に紹介した患者さんで経験したことがあります。角膜のわずかな混濁を手掛かりに、角膜内皮炎を疑って前房水を取り、PCR検査をすることでサイトメガロウイルス角膜内皮炎が確定できます。
サイトメガロウイルス性角膜内皮炎の治療を調べてみますと、1月 2021年1月に公表された論文がありました。最新の総説論文では次のように結論していました。
結論:公表された症例シリーズおよび症例報告から入手可能な証拠に基づいて、局所ガンシクロビルはCMV内皮炎のより穏やかな形態についてその使用を考慮することができる。局所ガンシクロビル0.15、0.5%または2%の選択は、市販の製剤または配合薬局製剤の入手可能性に依存するであろう。重度または難治性の症例では、全身性ガンシクロビル、ビトリアルガンシクロビル注射、または併用療法が必要となるが、潜在的な副作用とのバランスを取るべきである。早期診断と角膜移植を受ける前の治療開始、術後抗ウイルス予防の早期使用、ステロイドの慎重な使用は、角膜移植後の角膜の長期生存に影響を与える可能性がある。再発のための長期監視が必要である。局所適用の頻度、治療期間、テーパリング(漸減)体制、および治療の終点は、特に角膜移植の眼において困難が残されたままである。CMV内皮炎(サイトメガロウイルス内皮炎)の標準化された治療体制を確立するために今後更に臨床試験が必要である。

つまり、標準的と言える治療法はいまだに確立されてはいないが、眼内及び角膜炎症の原因がサイトメガロウイルスと解っても、点滴や経口での抗ウイルス薬使用は副作用との比較において避け、局所抗ウイルス薬を使いながら、慎重にステロイドを使うという現在あなたが受けている治療で良いという事になりそうです。

Categorised in: ぶどう膜炎