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2021年6月15日

12944:前眼部形成異常の診療ガイドライン;紹介

清澤のコメント:日本眼科学会雑誌の125巻6号が届きました。この中に、「前眼部形成異常の診療ガイドライン」が掲載されていました。このガイドラインは以前この前のバージョンを見た事がありました。https://www.nichigan.or.jp/member/journal/guideline/detail.html?itemid=320&dispmid=909

https://www.nichigan.or.jp/Portals/0/resources/member/guideline/anterior_segment_dysgenesis.pdf

今回のガイドライン(第1版)も膨大なものですが、一度は目を通しておきたいです。本文は長大なので、「ガイドラインサマリー」を採録します。日本眼科学会、日本角膜学会、小児眼科学会、日本緑内障学会の協力が強力。

ガイドラインサマリー

CQ1(クリニカルクエスチョン1):前眼部形成異常:前眼部形成以上の病型を診断するうえで有用な検査は何か?サマリー及び推奨提示:臨床所見より前眼部形成異常が疑われる症例での病型を診断する検査として、超音波生体顕微鏡(宇ltら総んdびおみcろsこぺ:UBM)および前眼部光干渉断層計(optical coherence tonography:OCT)を推奨する。推奨の強さ:弱い。

CQ2:前眼部形成以上の角膜混濁に対する手術治療は自然経過と比較して有用か?(サマリー及び推奨提示):前眼部形成以上の角膜混濁に対する手術治療を自然経過と比較した報告は無い。」手術治療によって短期的には角膜の透明治療が得られることもあるが、長期予後は不明である。術中の硝子体切除や水晶体切除に伴う合併症のリスクや術後の続発緑内障の発症もあり、実施を推奨することはできない。推奨の強さ:弱い。

CQ3:前眼部形成異常の続発性眼合併症の早期発見・管理に有用な検査は何か?:小児では緑内障を疑う基準が成人とは異なることへの理解が必要である、前眼部形成異常における続発性緑内障の早期発見・管理に有用な検査として、乳幼児では角膜径の測定と非啼泣時の眼圧検査、学童期以降から成人では眼圧検査と視野検査を提案する。眼底が透見可能な症例では、視神経乳頭陥凹の評価が重要である。推奨の強さ:弱い。

ついでに重要用語を採録しておく、アクセンフェルド異常、強膜化角膜などなど

作成組織厚労科研「角膜難病の標準的診断法および治療法の確立を目指した調査研究」研究班
発行予定年月2021/04
情報更新日2021/03/30
作成者代表国立大学法人大阪大学医学系研究科 教授 西田幸二
連絡先担当者国立大学法人大阪大学医学系研究科 研究員 西田希
大阪府吹田市山田丘2-2
nozomi.n●ophthal.med.osaka-u.ac.jp(●をアットマークに変更してください)
協力組織日本眼科学会、日本角膜学会、小児眼科学会、日本緑内障学会

Categorised in: 角膜疾患