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2020年4月23日

11807:iPS角膜上皮細胞の安価で簡便な純化法を確立:プレスリリース

眼科医清沢のコメント:下の記事は阪大のプレスリリースに出ています。下のアドレスです。 磁気細胞分離とラミニン接着工程を組み合わせることで、特別な機器を使用せずに高純度のiPS角膜上皮細胞シートが作製できた という結論。角膜上皮移植に使えるという意図のようです。

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https://resou.osaka-u.ac.jp/ja/research/2020/20200416_1

Stem Cell reports 2020, April 14, https://doi.org/10.1016/j.stemcr.2020.02.008.

その抄録は以下の通り:

概要
難治性疾患の治療は、損傷した組織をヒト人工多能性幹細胞(hiPSC)からの製品で置き換えることです。ターゲット細胞の精製は、hiPSCベースの治療を実現するための重要なステップです。ここでは、hiPSC由来の眼細胞タイプが、独特の接着特異性とラミニンアイソフォーム(LNE8s)の異なるE8フラグメントの成長特性を示すことを発見しました:hiPSC由来の角膜上皮細胞(iCEC)と他の非CECは、LN332 / 411 / 511E8に優先的に急速に付着しましたとLN211E8は、それぞれ、ラミニン結合インテグリンの差次的発現を通じて。さらに、LN332E8は上皮細胞の増殖を促進しましたが、他の眼関連細胞の増殖を促進しなかったため、細胞競合による非CECの排除に至りました。これらの機能と磁気選別を組み合わせて、高純度のiCECシートを製造しました。したがって、蛍光活性化細胞選別を使用せずに、さまざまなhiPSC由来細胞からiCECを分離する簡単な方法を確立しました。この研究は、角膜疾患治療のためのiCECシートの効率的な製造を促進し、標的細胞特異的な足場の選択への洞察を提供します

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研究成果のポイント

・iPS細胞から作製した様々な眼の細胞を含む細胞群から、角膜上皮細胞のみを純化する新たな方法を確立
・ヒトiPS細胞から分化した様々な眼の細胞は、細胞の種類ごとに、足場タンパク質ラミニンに対して異なる接着性を示した。
・ラミニン332は、角膜上皮細胞の接着・増殖を促進し、細胞競合による非角膜上皮の排除を促進した。
・ラミニン211は、角膜上皮細胞以外のiPS細胞由来の非上皮細胞を短時間で吸着させた。
・磁気細胞分離とラミニン接着工程を組み合わせることで、特別な機器を使用せずに高純度のiPS角膜上皮細胞シートが作製できた。

概要

大阪大学大学院医学系研究科の林竜平寄附講座教授(幹細胞応用医学寄附講座)、西田幸二教授(眼科学、先導的学際研究機構生命医科学融合フロンティア研究部門)、柴田峻共同研究員(ロート製薬株式会社、幹細胞応用医学寄附講座)らの研究グループは大阪大学蛋白質研究所の関口清俊寄附研究部門教授らと共同で、iPS細胞から作製した様々な眼の細胞を含む細胞群から、角膜上皮細胞のみを純化する新たな方法を確立しました。研究グループは、それぞれの眼の細胞の種類ごとに、基底膜タンパク質ラミニンに対して、接着性や増殖性が異なることを見出し、角膜上皮細胞の純化に応用しました。本成果により、外傷や病気により、角膜上皮の幹細胞が失われた難治性角膜疾患に対する新たな再生医療として期待されるiPS角膜上皮細胞シート移植治療の普及や産業応用に向けたiPS角膜上皮細胞の単離法・細胞シート製造の簡便化・効率化・コスト削減等が期待されます。本研究成果は、米国科学雑誌『Stem Cell Reports』に4月14日(3月19日オンライン先行掲載)に掲載されました。

図1 iPS角膜上皮細胞シートの作製方法
磁気細胞分離とラミニン211/332への接着工程から成る。

Categorised in: 角膜疾患